自由号/撃雷号改(自由号)の建造(イベント)
想いを力に換えるプログラム。
貴方が本当に護りたいものがあるならば、誇りを胸に闘志を燃やすなら、叫びなさい。
その選択はYESである。
それは最初、唯の夢であった。
願わくば、兵器ではなく、誰かを守る力…共に闘う友であれ、そう願うだけの夢であった。
だが、形となったそれは、既に『希望』である。
良き神々は、いつも良き夢の体現として現れる。
―古来より、極東の島国では「宇宙からの侵略者と戦う者は鋼鉄巨人」と相場が決まっている。これはそう言う神話の復活であった。
撃雷号が帰還したのは、空の脅威に誰しもが、淡い絶望を抱いた時だった。
彼はその名を呼ぶ声に応え、残された有りっ丈の希望を胸に秘め、単機絶望的な戦力差の敵艦隊と交戦すべく帰ってきたのである。そして、敵を撤退させる事に成功したのだ。
だが、敵はあくまで最悪の事態を回避しただけに過ぎず、所詮時間稼ぎに終わる事は目に見えていた。そして数日後…撃雷号の撃破が確認された。
撃雷号は、破損した各モジュールをパージしながら応戦し、最終的には中型I=D状態で致命的な打撃を受けて大気圏に突入する事となる。もちろんこの形態に大気圏突入能力などなく、ただの落下である。本来ならこの時点でロスト、どうしようも無いほどの全壊状態だった。
…しかし、奇跡が起きた。
撃雷号の落着地点は、おりしも彼が建造されたフィーブル藩国…その領海だったのである。
既にそれは鉄くずと言ってよかったが、AIとコアは無事であった…流石根性のある機械は違う。
ならば、まだ終わりではない。「希望」はまだついえていないのだ。
G系大型I=D1号機改/自由号
赤オーマとの戦いにより撃雷号は力尽きた。
しかし、未だ迫り来る世界の危機。戦士は休息を望まない。
新たな力と不屈の勇気を持って、撃雷号は再び立ち上がる。
その名を、自由号と人は呼ぶ!
(仕様書の文頭に真面目に書かれた文言)
評価:・体格15.40(評価15)・筋力15.40(評価15)・耐久力15.40(評価15)・外見4.29(評価8)・敏捷1069(評価13)・器用3.58(評価7)・感覚3.58(評価7)・知識2.98(評価6)・幸運12.83(評価13+1)・対空戦闘8.91(評価12)
特殊:
*自由号は大型I=D、ヒーローユニット、全自動消防対災害システムとして扱う。
*自由号は全距離戦闘行為ができる。
*自由号は全周囲戦闘行為ができる。
*自由号は全世界単独戦闘行為ができる。
*自由号は単独大気圏脱出能力を持つ。
*自由号は量産不可能であり、常時一機しか存在しない。
*自由号は整備判定を必要としない。
*自由号は白兵戦闘行為ができ、この時、白兵戦闘の攻撃判定は×114.47(評価26)される。燃料はこれを消費しない。
*戦闘時に1機に20の聯合国と重複なしの200声援を使用する。
*学生もしくはパイロット1人(能力評価は3倍)を必要とする。
*本機の起動キーはフィーブル藩王が持ち、任意の人物に預けることが出来る。
*兵員200人分として数える。
*アタックランク10として数える。
→次のアイドレス:・知恵者の改設計(イベント)・朝比奈あやめ(ACE)
◆【カタログスペック】
全高45m(撃雷号よりも一回りでかい)
動力:勇気発電エンジン改/サブ:光子力エンジン(対消滅エンジン)
増幅回路:熱血ジェネレーティングシステム
出力:1200万hpOVER(測定不能)
推進装置:リューンドライブ/サブ:光子力ロケット(反物質ロケット)
最高速度:0.99C(光速の99%)
主兵装:勇気、友情、勝利、愛
◆【要点】
巨大仮設工場
◆【共同開発国】
FEG、ながみ藩国、世界忍者国、玄霧藩国、え~藩国、ビギナーズ王国、紅葉国、ナニワアームズ商藩国、人狼領地、詩歌藩国、無名騎士藩国、海法よけ藩国、芥辺境藩国
◆【資金供出国】
よんた藩国、たけきの藩国、リワマヒ国、世界忍者国、レンジャー連邦、FEG、るしにゃん王国、ビギナーズ王国、芥辺境藩国、海法よけ藩国、玄霧藩国、悪童同盟、紅葉国、ヲチ藩国
◆【兵装一覧】
○腕部
大型冷凍ドリルアーム「撃雷ドリル」(右腕)
複合防壁発生器「グレートバックラー」(左腕)
○胸部
必殺奥義「リューンブラスター」
○背部
多目的ポッド及び、切り替え用次元接続リング機構
○兵装
大型多目的ランチャー「クライパニッシャー」
○その他
高密度レーザー(指部)
各部作業用小・中型レーザー(機体各所)
連装レーザー砲塔(機体各所)
◆【概要】
G系大型I=D1号機改/自由号(以下自由号)は、撃雷号のコアに2号機のプランを基盤とし、バージョンアップモジュールを強化・発展させる形で搭載した全自動消防対災害システム完全対応型の決戦兵器である。
その性質上、あくまで大型I=Dとして設計された撃雷号とは、運用思想が全く異なっており、砲撃主体の重砲機から、考えるのもバカバカしいでたらめ装備満載のレスキューマシンと化している。
緊急の事態であり猶予もなかったため、自由号は巨大仮設工場と寄せ集めの人員によって、建造された。全藩国とはいかなかったが、にゃんにゃん共和国はおろか、わんわん帝國からも有志の人員が危機にかけつけており、帝國参謀本部からも極秘に人員が派遣されたという噂もある。両国所属藩国が垣根を越えて建造されたこの機体は、その願いを込めて自由号と名付けられた。
◆【開発経緯】
フィーブル藩国の威信を賭けて開発された撃雷号ではあるが、初の実戦で搭乗者の暴走行為により行方不明となってしまった。他国から出仕してもらった巨額の資金と労力、国の誇りと体面を賭けた唯一の成果を丸ごと失ったフィーブル藩国の一部の国民は、撃雷号の数少ない戦闘データを元に、新たな2号機の開発を試みていた。これを撃雷号の頭文字を取って、G改計画と呼ぶ。同時に、撃雷号型の大型I=Dは、G系大型I=Dと呼称される事になる。
しかし、どんなに設計案を見直そうとも、撃雷号がカタログスペックを逸脱・超越してしまった正確な原因は不明であり、データを持つ実機すらない状態では、それを再現する手段は無かった。この段階でG改計画は早くも頓挫する形となった。
また開発者の中には「制御し切れぬ機械を生んだのは成功ではなく失敗ではないのか」と言う意見も少なからずあり、G改をどう言った機体にすべきかは長く論議が分かれる結果になってしまった。
これに関して年若いフィーブル藩王をはじめとする一部の国民だけが、「全自動消防対災害システム」となった以上全ては必然であり、搭乗者に奪取されたのではなく、撃雷号が自ら判断して着いて行ったのだ。何も問題は無い。という見解を崩さなかった。
(HEROは常に絶望に挑み、安息を得ない宿命である。対絶望存在、世界の代弁者、超えし者、夜明けを告げる騒々しき足音、目を瞑った時に現れて目を開いた時に消える存在。その宿命はロボとて例外ではない)
だが、そんな折、衝撃的なニュースが飛び込んできた。それは「撃雷号大破」の報であった。
負ける事など無い…藩国民に限らず、大半の者はそう思っていただろう。実にあっけない最後であった。
ある者は耳を疑い、ある者は拳を堅く握り締めた。…そして、ある者は中身にボディが伴ってない。当然の結果だ。そう言っただけだった。
空から撃雷号の残骸が落下してきたのは、次の日の事であった。実に大胆且つ衝撃的な帰還である。正に撃雷の如し。
これ幸いと、一気にプロジェクトは加速する事になる。
これほどに破損したオリジナルを使用するくらいなら、新たに作り直すべきでは無いかと言う見解も合ったが、撃雷号を使い捨てにするなど余りにも悲しいと、議論するまでも無くこの件は再生する案で通過した。
しかし、ここでまた改めたな問題が発生する。それはG改をどういった機体にすべきかと言う点である。
撃雷号が望む形にはならなかったから、2号機を作るべきだという意見を持っている者達と、撃雷号が黒い雲を貫いて、宇宙へと上がった時点で、この事態…力不足を予測していた者達との間に壁があったからである。戦えなきゃ元も子もない派と、全自動消防対災害システムとして役に立たなきゃ唯の焼き直し派である。まあ、要するに恒例の謎ハンター(初心者以下)とそうでない者との溝がそこにあったのだ。
自由号の建造プランが出た段階では、2号機を用いて撃雷号との連携能力、合体機構等等を盛り込もうという案まであり、その機体のコンセプトの方向性は混迷を極めたと言っていいだろう。
だが、この議論に終止符を打ったのは、けっきょく撃雷号のメインデザイナーにして立役者、彼のフィーブル藩王その人である。「やってみなくちゃ解らない。アイドレスの限界に挑む。」と銘打って、考えうる限りの限界性能を目指す事を目標に掲げたのだ。
藩王は自ら実現可能とする開発プランを提唱すると共に、「フィーブルが生む機械は兵器ではなくレスキューマシンである」という名句により、反対論者を完全に封殺、人心を掌握した。
こうして
「全自動消防対災害システムとなったのならば、それを200%活用して究極のレスキューロボを造るべきだ」
という案件が成立する事となる。
それはもうカタログスペックの時点で、撃雷号すら軽く超越するような、酷くでたらめの、期待と不安が入り混じるような超兵器であった。
この時点で、G改開発チームが「2号機」開発過程で築き上げた基礎行程と、フィーブル藩王が来るべき時に備え設計していた「対ワールドクライシスオンパレード仕様」とが統合され、一つのG改計画書基礎案が誕生した。機体のデザインがヒーローチックだったり、分離変形しそうなラインがあるのはこのためである。
そして、これに各国有志の人材のプランが加わり、自由号は完成を迎える。恒例の溝も、わんにゃんの垣根も、その他色々越えてきたのだ。もう負ける道理は無い。
◆詳細
○全体構造
全高45mで撃雷号より一回り大きく、既に大型I=Dの枠に納まらない段階まで大型化している。これは各部パーツの性能強化と装甲の強化を行ったためで、胴体部のサイズはほとんど変わっていないが、完全に別物として再開発された手足が巨大化したせいである。
撃雷号が採用していたブロック構造は引き継いでいるものの、パーツバリエーション構造は、量産を前提としていない自由号には不向きと判断されたため、廃止されており、これによって耐久性、整備性の向上が図られている。
なお、メインシステムを搭載した中型I=Dである、コアユニット・雷迅号は、心臓部兼緊急脱出装備として継続採用されている。緊急時には分離脱出する事によりパイロットとデータの保全を行う事が出来る。だが、機体の性質上引ける戦いなど一戦もないはずなので、悪あがきのための装備である。そのため、廃止の案もあったが、最終的には搭載される事となった。
でたらめな兵装で固められている自由号であるが、多世界戦闘ができなければ元も子もないので、最低限の駆動系は全世界で動く構造になっている。
○各部位
1:胴体部
装甲が強化された以外に性能的な差はあまりないが、対消滅ジェネレータが搭載され、安定性の向上が図られている。また、強化された機能は位置特定装置、勇気発電システムなどで、追加装備としてはリューンブラスターなどが装備されている。その他には大島海豚の提案により、通信機能の強化が図られている。
コックピットには人々の願いが刻まれている。
1-1、頭部
芥辺境藩国の提供により、遠隔知式識別ユニットが搭載されている。
これは入院患者アイドレスの持つ“遠隔知能力”を研究して開発されたものであり、自機の味方・要救助対象を遠隔知する事で、各々の状況をリアルタイムで確認する事が可能。
味方の位置がジャミング無しで確認できるため、広域攻撃がやり安くなる。
これを従来の音声センサーや生体識別センサーと複合して使用する事により、どんな助けの声も見逃さない。
また、外部スピーカーが設置された(エコー機能付き)。
1-2、動力
勇気発電システム改とおまけの光子力エンジン(対消滅エンジン)。
動力部は基本的には撃雷号に順じて製作されている。理由としては、変に変更して動かなくなったら一大事だからである。(逆説的に言えば、動力と推力以外に関しては多少動かなくてもどうにかなると言う極めて無茶な設計思想で建造されている)
特筆に値する点としては、勇気発電システムの改良が挙げられる。
これは荒風ヒオが中心となって開発した機構であり、応援一人で1%出力が向上して、1.01の100乗なら2.5倍だ!というスローガンの元開発された。厳密にどの程度出力が向上しているかは、稼働してみないとわからない。
また、これを補佐する形で対消滅エンジンが追加されている。
1-3、リューンブラスター(ステーション:友情)
胸部に設置されたリューン集積回路から発射される超光線。アイドレスプレイヤーの総意を受けて、悲しみを滅さんとする自由号の必殺兵器。
冗談のような装備の代表格で、別名精霊ブラスター。つまるところ、精霊手の発射口である。発射口に水晶が用いられているのは魔術的な意味合いが強い。
原理的には精霊回路に近い補助系を備えており、士魂号が精霊手を発射出来るのとかなり大雑把に見れば変わらないが、これは精霊を従える装置ではなく、精霊に手を貸してもらう装置である。使役するのではなく、共に手を取って戦ってくれとそう求めるのだ。それに自由号コアの情報集積を乗せる事で絶技として完成される。
自由号に装備された各種リューン技術装備の補助系としても重要であり、リューンに干渉する鍵でもある。
その性質は精霊手に準じ、敵を消滅させる攻勢兵器としての使用も可能であるが、本来の目的は悲しみを殺す事にこそある。レスキュー装備や土木装備などの救命救急ユニットを装備しているのはこのためでもあり、火急の際には、これで情報を書き換えて命を救う(効果は上田虎雄の精霊手に順ずる…はず)。
2:腕部
2-1、大型ドリル「撃雷ドリル」(右腕)(ステーション:勝利)
撃雷号と自由号の何が違うかと聞かれれば、まず違いがわかるのが腕である。
撃雷号自身もマッシブな両腕を持ち、武装ステーション兼物理盾として利用されていたが、自由号はその思想をさらに推し進めており、更に巨大・長大化したシルエットとなっている。
右腕部は武装としての役割が重視されており、超大型ドリルを装備している。これはナニワアームズ商藩国の協力によって完成された。
撃雷号で一番期待されていなかったにもかかわらず一番戦果を上げたドリルアームに気をよくした技術者達が開発したもので、先端に冷凍光線砲が内蔵されており、対象を凍結させながら超振動・摩擦力・ドリルから生まれる超風圧で粉砕し続ける事が可能である。
出力を高低させることで、クーラーや冷蔵・冷凍機としても使える。ナリは極めてでかいが、工作兵器として極めて精密な動作が可能であり、その精密動作性こそこの武装の存在意義である。(決してカッコイイから、が一義ではない、はず) 絶対物理防壁(後述)だけでは対応できない局面にも対応出来る。
シールドがあるのに必要かとの声もあるが、線的な攻撃や汎用性の点で、こちらの方がシールドに勝る。なお、動作不能に陥ったとしても、振り回す事で立派な格闘兵装に早代わりする。(もともと全身質量兵器との突っ込みもある)
2-2、複合防壁発生器「グレートバックラー」(左腕)(ステーション:勇気)
右腕を攻撃用であれば、左腕は防御用である。RBと同じく絶対物理防壁(シールド)発生器を装備し、一切の物理干渉をシャットアウトする無敵の盾である。発生器として星のかけらをこれでもかと搭載しており、これの入手ルートは10万機生産された希望号改とも、昔使用された流星号であるとも言われる。
しかし、絶対物理防壁とはそもそもが火星(ゲート付近)でしか使用できず、動作の安定性については疑問視された。その為、これを補う形でリューン技術が採用された「リューン防壁」と言う機構を搭載している。
リューン防壁(リューンの防壁、とも)とは、その名の通りリューンを集めて防壁とするリューン機構である。リューン技術は、各オーマとの戦いで得られた異世界技術を解析し、アドバイザーとして英雄ブータニアスを招いた上で、猫のにくきゅーと人の手を繋いで開発された装備である。
元より絶技使いであるブータニアスはその技術の伝承に協力してはくれたが、残念な事にロボの国であり魔法使いが居ないフィーブルにとって、その再現は各種機械を通じて行われる事になった。
しかし、精霊の別名でもあるリューンは測定機器で観測する事が出来ず、それどころか可視化することすら殆ど無い。この為、動作検証も殆ど出来ず、ブータがにゃーと満足げに頷いた所で完成と言う、微妙に頼りない状態で開発を終えている。
論理的には式に近く、性質的には絶技に近い。知識を伝承された都合上、特性はブータが使用する「可逆結界・陽」に近い。
混同されがちだが、星のかけらによる絶対物理防壁が全ての物理干渉・情報を小型ゲートで「排除」するのに対し、リューンの防壁(絶技としての絶対物理防壁)は結集したリューンにより全ての干渉・情報を「受け止める」モノであり、正確に言えばその性質は全く逆である。
この防壁を持つ都合上、発動時の自由号は超大型のRB、もしくはシールド・シップに似た運用が可能になる。つまりは近接戦によるシールド突撃である。自由号の場合、装備部位の都合上からシールドパンチ(撃雷パンチ)になる。
空間戦においてはステルス機能に早変わりする。
余談だが、自由号は指先で砲弾を受け止める事が可能である。
3:バックユニット(ステーション:愛)
3-1、推力
リューンドライブとおまけの光子力ロケット。
元はトモエリバーのロケット推進を元に開発された撃雷号の推力系は、RBの技術も含みながらもいまだロケットであり、その信頼度の高さが伺える(猫側の国なのにも関わらず、フィーブルにおいてはトモエリバーの評価は極めて高いのである。気質的に通じるものがあるらしい)
ロケットの総本数はさらに増加しており、背面はロケットが剣山のようになっている。燃料はその名の通り、反重水素を使用している。
また、これに加え、新たに主推力系としてリューンドライブを搭載。冒険艦に搭載される推力系で、外世界技術の一つである。冒険艦夜明けの船の艦長であった八重咲桜子の招致により技術提供を受けたとされる。これにより以前と比べて無重力空間以外での飛行能力が飛躍的にアップした。シールドを展開して物理的影響を除外すれば、超重量を持ってして大気圏内での継続的な音速飛行が可能になる。(ただしマトは巨大で揚力が無い為、速度はあろうとも機動性に欠け、航空機とドッグファイトが出来るわけではない。あくまでG系大型I=Dは設計上爆撃機である。…もっとも追いつける航空機があるのかという話でもある。)
ちなみに、撃雷号の場合は元より宇宙専用として開発されていたのが、運よく地上でも動けただけであり、陸戦経験もないが、専門家や技術者の話によると、「もし陸戦になっていたとしたら、撃雷号はロケット使って無理やりジャンプ移動していただろう。アレ可動範囲狭いし」と言う話だそうな。
3-2、多目的ポッド及び、ポッド切り替え用次元接続リング
文章量の関係上詳細は別ページ参照を御願いします。
次元接続リングは元々、対消滅エンジンのシールド……つまり絶対物理防壁として製作された技術である。これの装備を実現した自由号は、必要に応じてポッドを戦闘中に切り替える事が可能になった。装備数は壱~四番の4機。弾数がほぼ無限となった事で、ポッド一つのサイズが大きくなっており、旧ポッドより強力な装備の搭載が可能となっている。
これは文字通り次元に干渉する事で別の空間に接続し、ポッド自体を取り替えている。さながら四次元ポッドとでも言うべき便利さを誇る。唯一弱点があるとすれば、それはリングの向こう側には物理的な動作系が必要な事であり、装填するにはリングの向こうでポッドを押し出さなければいけない事である。そのため、ボンボン無限に乱発する事はできない。
撃雷号に搭載されていた背面の多目的ポッドは、活躍こそ無かったもののコンセプト自体は好評であり、多用な装備運用が可能であるという結論に達した。
このため、背面ユニットは全て多目的ポッドとして改良され、多種多様な装備を搭載する事が決定。ネタ……もとい、装備は多いほうがいいと言う思考により、この装備プランは国内だけでなく、他国へも募集・技術協力を要請することになった。
これにはにゃんにゃん共和国所属藩国はおろか、わんわん帝国の藩国まで広がった一大プロジェクトとなり、各国から提供されたプランが多数実装された。中には人材を貸し出す藩国も現れており、ニューワールドの人々が手を取り合って開発を行っている。
コレに際し「猫側の秘密兵器に犬が関わるのはいかがなものか」と言う意見も少なからず聞かれたが、フィーブル藩国は声明として以下の宣言を発表し、その犬猫共同路線を崩す事は無かった。
「元より撃雷号は共和国用の秘密兵器として製作したつもりはありません。G系大型I=Dはニューワールド全ての人々の助けとなるべく開発されたものであり、全ての世界の人の希望になる事を目指す者です。そこに猫犬の垣根を作ることこそ機体のコンセプトに反します。故にその証明として、我々はこの機体に願いを込め、新たに自由号と言う名前を与えたのです。」
この文言は、建造途中の自由号を用いて各地各国に放送され、『自由号の宣言』と呼ばれることになった。
4:その他の兵装
4-1、クライパニッシャー(手持ち武装)
超巨大聖銃モドキ。悲しみを打ち砕く者。
巨大な砲身を持つ多目的ランチャー。炎の大型レーザー砲、雷の巨大パイルバンカー、水の消火用放水機、NEPとしての機能を持つ。
通常時はゲートに収納されており、シールドで開いたゲートを通して必要時装備を行う。専用の接続アームを使用して装備する。ゲート内に収納するのは取り回し上いかがなものかという案もあるが、そもそもこれは自由号にとって二の次である武装の類を集めた物で、無いなら無いで良いものだからである。
・撃雷キャノン
大型レーザー砲は、撃雷号のメインウェポンであった大型レーザーキャノンを手持ち式にしたものであるが、大して性能は変わっていない。現状維持ができただけで、良しとすべきところである。そもそももとの大型レーザーキャノン自体、衛星軌道上から地表を狙い打つ為の爆撃兵器であり、それが手持ち運用できるだけで驚愕である。
・パニッシュコレダー
巨大パイルバンカーは必殺兵装として開発されたと言うか、シールドあるのに何でこんなもんを、と誰もが思った超兵装で、レーザー、電撃発振機を内蔵した大型のパイル(杭)を打ち込んで敵を内部から破砕する武器である。
電圧による電機系の破壊や、熱による物理破壊を狙った装備で、その10憶Vの電撃の効果は自由号の装備の中で一番破壊的である。点でしか破壊できないシールドと違い、この装備は刺さった時点で対象物全体を焼き尽くす。あまりにも凶悪な装備であるため、全力使用は基本的に禁止である。
パイルバンカーは右腕の大型ドリルをフライホイールとする事で動作し、その回転によってパイルを打ち込む。
また、電流やレーザーの発射制御、及び出力制御は自在であるため、無発振による工作機械としての利用から、出力を抑えた電流攻撃による敵鎮圧、電力の供給、着火装置(巨大ライター)等にも使用可能である。機械は使い方次第がフィーブルの好むコンセプトである。
・ウォーターディスチャージャー
ウォーターディチャージャーは、その名の通り水を噴射して火災鎮火を行う装備である。水圧調整が可能なので多目的な運用が可能なのはこのモードも同じ。なお、水を外部供給する為のポンプノズルが格納されている。
・NEP
コレに加えて、NEPの搭載にもフィーブルは踏み切っている。
元々は第六世界で乱用された、「世界を作り変えるモノ」であり、本来は武器ではない。原型になったのは第六世界技術で、元がコピーであるものを、さらにコピー生産した一丁。技術開発は困難を極め、各オーマのデータやカタログスペック、過去の儀式魔術で使われたデータなどを元に少しずつコピーして製作されたもの。
NEP自体が時代遅れの兵装として忌諱される事になっても、それは使い方ひとつであろうと言う藩王の方針により、搭載が決定した奥の手である。
通常時は自由号AI、パイロット両者によるによる厳重なロックがかかっており、よほどの事が無い限り使用許可は下りない。
4-2、小・中型レーザー(各部)
内蔵装備として指部高密度レーザー、レーザー連装砲塔、各部対デブリ用小・中型レーザーを装備する。空間戦における全方位防御と、地上戦における要塞的運用を行うための補助武装である。シールドで前面のデブリを排除可能なので、必要数が大幅に減少、その分のスペースを前面装甲や他の武装に宛てる事が可能になった。
唯一、指先に内蔵された高密度レーザーは連射力、射角に優れており、宇宙戦では取り回しやすさから主力足りうる総合火力を持っている。撃雷号の場合専用のアームユニットを必要としたが、自由号は内蔵しており常時使用可能。
残念ながら水中戦で使用することは出来ない。
5、ハイパーモード
5-1、熱血ジェネレーティングシステム
川流鐘音の発案により、有り余る応援パワーを有効活用するために開発された装備。
撃雷号時点では、起動に100人の応援が必要であり、これを超えても特別な効果はなかった。だが、それは出力を生かし切れていないという事であり、まだ上の段階を目指す事が可能だと判断されたのである。
そして、開発されたのが、オーバードライブ機構。熱血ジェネレーティングモードである。
勇気発電システム改の許容量を大幅に上回った時、このシステムが起動し、リミッターが解除され、活性リューン垂れ流し状態になる。このため、周囲のリューンが勇気に、熱い思いに、活性化し、機体が光り輝く。このモードが発動した時点で空に穴が開く様な凄まじい装備であり、その効果は開発者でも予測できない。
究極奥義として、目に見えぬ剣「運命両断サンダークラッシュ」や「敵を光還元(リューン分解)する技」が使用可能になるとされている。
GC:\>OVERS再インストール完了
GC:\>Reboot...........
GC:\>システムは深刻な問題から回復しました
GC:\>
GC:\>新しい更新プログラムが1件あります。インストールしますか?
GC:\>Yes
GC:\>インストール中です。しばらくおまちください
GC:\>........................OK
(私は万能にして他人の痛みを感じる者を招聘せし沈黙の機構)
-我はただ一つの頂点を目指し、建造さる。-
新たに設置された三次元ディスプレイに燃え上がるような黄金の文字が踊り始める。
さながら舞の様に舞踏の様に。
それは卓越したパイロットの見せる航空ショーの様でもあった。
急加速から急旋回。文字が力強く、颯爽と、整列を開始する。
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
このプログラムは世界に溢れる数多の悲しみを滅さんとする
勇者の総意により建造された。
-我は勇気という名の血で動く、一にして全からなる世界の守護-
―OVERS-System SteelHeartEdition― |
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
我の名はOVERS-System。
想いを力に換えるプログラム。
貴方が本当に護りたいものがあるならば、誇りを胸に闘志を燃やすなら、叫びなさい。
その選択はYESである。
-戦術目標確認-
-命令序列第一位。弱者乃保護-
- 同 第二位。正義乃貫徹-
-我は天に希望を、地に安寧を、世界に笑顔を呼ぶために-
-右手に勝利を、左手に勇気を、翼に愛を、胸に友情を封ぜられし者-
<Good Morning, Friends.>
<The morning glow is dazzling.>
自由号の瞳が輝いた。
イラスト:フィーブル
設定文:へぽGS、フィーブル
◆メッセージ募集
自由号に刻むメッセージを引き続き募集します。
内容は
・平和の願い
・ACEラヴ!!
・誰かへの応援
などなど是非是非御願いします。
この記事へのコメント
アスタシオンへ
誇り高き戦士よ、いつかあなたのもとへ。
斉藤奈津子へ
君の幸せを願う人が多くいることを忘れないで。私もそのひとりだよ。
微力だが、君を助けられるように
がんばってください。でも、ぜったい無理しないでください。
あなたが倒れてしまっては、だめなのです。
あなたがどうか刃を折るための刃でありますよう。
あなたの笑顔が見られることを
自由を名乗る、最も新しいバッドエンドの天敵である。
"自由号"
その名もて、自由と、永遠に続く我等が日向ぼっこの恩寵を、世界に知らしめよ。
(『いけいけ、ぼくらのじゆうごうっ』)
忘れないで、あなたの前に道はいつでもひらかれていることを。
忘れないで。そして、諦めないで。“自由”を信じて。
兵器を作らなくていい世の中になりますように。
その瞳が良く見えるのは、だれかの悲劇を見逃す事の無いように。
その体が大きいのは、多くの人を守れるように。
その色が闇に潜むのは、小さな誰かを怖がらせる事のないように。
その力が強いのは、どんな悲劇にも立ち向かえるように。
空に穴を開ける撃雷。全ての世界で平和を勝ち取る為に生まれた、心優しき介入代行者にして大型I=D。
世界を救ったのは向日葵であって貴方ではないが、世界を救う為に戦ったのは向日葵ではなく貴方であった事を、私達はずっと忘れない。
その名はどこかの誰かの未来の為に戦う事を願われて与えられた。
貴方の名前は希望である。
願わくば、また共に戦える事を願って止まない。
おねがい:ちゃんとうごいてください(つくっているひと)
我らは永久に平和が続くを願う。
我らは永久に悲しみが慰撫されるを願う。
この機体を使う者が、愛と勇気と友情で、全ての戦火を阻止するのを願う。
我らはここに、全アイドレスプレイヤーの総意として、この機体を後の世に残す。
願わくばこれを読む全ての者に、勇気が沸き上がらんことを。
他者のために振るわれる勇気が、心の底より沸き上がることを。
全プレイヤーの想いを糧に、立ち上がれ自由号。
共に戦おう。
君の身体が大きいのは、みんなの想いを詰め込むため。
君の瞳が輝くのは、悲しみの連鎖を断ち切り夜明けを告げるため。
ゲキライゴー オン ステージ!
ゆけ、撃雷号。愛と平和を取り戻すのだ!
ラブアンドピースラブアンドピースラブアンドピース……(以下延々と続く
もし、君の心が絶望の夜に捕らわれた時、思い出して欲しい。
ここに、君と歩く、友がいる事を。
君の心を照らす、星が輝いている事を。