特集! 八重咲桜子ってどんな子?
<微妙に長いあらすじ>
フィーブル藩国摂政、戯言屋は、初めての小笠原旅行に出掛けることにした。
旅行に行く相手は、今は公開されていない無名世界観の物語のひとつ『スピリチアダンス』に登場する小学生にして冒険艦の艦長、八重咲桜子である。
どんな子だろうとテンダイスブログや越前藩国の旅行に出てた八重咲桜子の情報収集をして、スピリチアダンスに興味を持った戯言屋。そうだ、せっかくだし本人にいろいろ聞いてみようと考えた。スピリチアダンスを知っている人は少なそうだし、特集ということでインタビューしてしまおうという話である。なんだか面白そうだなあ、と思いながら、ついに旅行当日がやって来た。
開始2時間前、連絡が入った。
レンジャー連邦の蝶子藩王がパーフェクトワールドに行って帰ってこれないらしい。しかし八重咲桜子の冒険艦夜明けの船ならばそこに移動できるから、出来るならお願いできないかな? という話である。
初めてで会ったこともない八重咲さんにお願いするというのは結構レベル高いのではないだろうかと戯言屋は思ったのだが、フィーブル藩国の国是的にはやらないのもおかしな話であり、まあ話してみて情報収集だけでも出来れば収穫である。というわけで、戯言屋の初めての小笠原旅行が始まるのであった……
戯言屋:
芝村さん、こんばんはー。
小笠原ゲームを遊びに来ました戯言屋です。
芝村:
3分ほど待ってください。記事をどうぞ
戯言屋:
はい。記事はこちらになります。
http://cwtg.jp/ogasawara/wforum.cgi?pastlog=0001&no=181&act=past&mode=allread#225
●小笠原ゲーム
【予約者の名前】1600307:戯言屋:フィーブル藩国
【実施予定日時】2007/11月/20日 24:00~01:00
【ゲームの種別】小笠原ゲーム
【イベントの種別:消費マイル】
・ミニイベント(1時間):10マイル
【召喚ACE】
・八重咲桜子:藩国滞在:0マイル
【合計消費マイル】計10マイル
【参加者:負担するマイル】
・1600307:戯言屋:フィーブル藩国:仮入学(初):10マイル
芝村:
イベントをどうぞ
戯言屋:
昼休みでお願いします。
芝村:
はい。2分ほどお待ちください
/*/
芝村:
昼休みの鐘がなっています
芝村:
教室がさわがしくなってきたね
戯言屋:
(さてさて、うまくいくかな……おや?)
戯言屋:
どんな様子か見てみますー
芝村:
普通だよ。皆食事したり、だべったりしている。
戯言屋:
なるほど。八重咲さんはどこにいますか?
芝村:
ここにはいないね。
戯言屋:
おや。ではそのへんの生徒に聞いてみます。
戯言屋:
「えっと、八重咲桜子さんって、どこにいるか分かりますか?」
芝村:
誰もそんな生徒は知らないといってるねえ。
戯言屋:
あれえー。
芝村:
貴方はあれー。と思った
芝村:
あ。あぶった
戯言屋:
(笑)
戯言屋:
「綺麗な黒い髪の、小学生くらいの可愛い女の子なんだけど。どう?」
生徒:
「ひょっとしたら、小学校じゃない?」
戯言屋:
「あー。そりゃそうだね。うん、ありがとう。そっち行ってみるよー」
戯言屋:
というわけで、小学校いきますー
芝村:
小学校も昼休みだね。
芝村:
早食いの生徒が既に校庭に出ている。遊んでるね。
戯言屋:
八重咲さんはいますか?
芝村:
いないように見える。
芝村:
学校内にはいるかい?
戯言屋:
そうですねえ。とりあえず学校の関係者の方と会話して、フィーブル藩国の摂政の人が呼んでると伝えて貰えますか?
芝村:
はい。
芝村:
すぐに小学生の名札をつけた桜子が出てきたよ。
戯言屋:
「あ、八重咲さん。すみません。いきなり呼びつけてしまって」
桜子:
「こんにちは。お元気ですか?」
戯言屋:
「ええ。こんにちは。はじめまして。戯言屋という者です」 (笑ってみます)
桜子:
「いえいえ。藩王さまからはうかがってますわ。はじめまして」
戯言屋:
「そうでしたか。実はですね、少し八重咲さんにお願いがありまして」
戯言屋:
「少し時間のほう、大丈夫ですか?」
桜子:
「はい。給食は今しがた終わりましたから」
桜子:
「そこのベンチにでも、なんでしょう?」
戯言屋:
では八重咲さんが座った後、ベンチに座ります。
戯言屋:
「実はですね。今度、うちの藩国で八重咲さんの特集をやろうと思いまして」
芝村:
桜子は首をかしげた。
戯言屋:
「ああ、つまり、八重咲さんがどんな人なのか、いろいろ教えて欲しいということですよ」
戯言屋:
「それでインタビューとか、いろいろお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」
桜子:
「はい。それでしたら。あ、でもキャラクターとプレイヤーは別ですよ?」
<キャラクターとプレイヤーは別ですよ?>
スピリチアダンスは、アイドレスの次のゲームらしい。詳細不明。
恐らく、八重咲桜子はそのゲームのプレイヤーなのだろう。
アイドレスのキャラクターが白のオーケストラに参加してるような感じだと思われる。
戯言屋:
「ははは、それはもう。で、まず質問なんですが……」
戯言屋:
「八重咲さんって、正義の味方ですか?」 (ちょっと真面目な表情で)
桜子:
「うーん。私、女の子ですから」
芝村:
桜子は少し笑った。
桜子:
「好きな人が、正義じゃなかったら、それはもう、悪の味方になります」
戯言屋:
「なるほどなるほど……」
戯言屋:
「で、今はどちらでもない、ですか?」
芝村:
桜子はちょっと照れた。
桜子:
「七海ちゃんは、気紛れだし」
戯言屋:
「ふむふむ。うーん、じゃあ難しいかな……」
戯言屋:
「実はですね。正義の味方さんなら、少しばかりお願いをしようと思ってたんですよ」
桜子:
「何を、ですか」
戯言屋:
「まあ、いきなりな話で本当にあれなんですけどね。えーと」
戯言屋:
「そのですね、蝶子藩王とヤガミさんという方が、行方不明の日向さんを探しにパーフェクトワールドに行ったらしいんですが、帰り道の泉のゲートが無くなってしまったらしくて。それでフィーブル藩国経由で、八重咲さんの冒険艦で何とか三人を回収できませんか、というお話が来てるんです」
桜子:
「まあ。神聖同盟みたいなことを言うのね」
<神聖同盟みたいなことを>
神聖同盟とは、セプテントリオンと敵対関係にある世界移動組織のひとつ。
無名世界観の正義の味方な世界移動者や組織はこの神聖同盟に所属していると思われる。
桜子:
「座標はわかりますか?」
戯言屋:
「座標、ですか? 少し分からないですね。
泉のゲートというのがあったらしいのですが、無くなってしまったらしいですし」
桜子:
「難しいですね……」
戯言屋:
「魔法で作られたゲートらしいです。
泉の中に落ちているコインで開いていた、というようなことは聞いたんですが」
桜子:
「お急ぎであれば、時間はあまりないでしょうし。何度も航海するチャンスがない……」
桜子:
「ゲートがあるということは一定距離内だとは思いますけど、それだけでは・・・」
戯言屋:
「ああ、そうそう。帰ってくるのに400年かかるとか、聞いたような?」
桜子:
「400光年先か……ベクトルが分からないのが困りましたね」
戯言屋:
「なんか、世界が一周するまで戻れない、とかも聞きましたね」
桜子:
「楕円軌道の世界……離れつつあるとして、最接近距離はもっと短い・・・」
戯言屋:
(とりあえず黙って様子を見ています)
桜子:
「でも、400光年の距離でのゲートなんて存在しない。なんだろう。何か大事な・・・」
桜子:
「往復で200光年でも長すぎる」
桜子:
「それ、どういう理由で400年掛かるか、わかりますか?」
桜子:
「大事なことなんです」
戯言屋:
「む。えーと、ちょっと待って下さいね……」
芝村:
桜子はおとなしく待っている
<ちょっと待って下さいね>
戯言屋、裏でゲームログ確認中。
というか世界構造系はさっぱりの人間であった。
戯言屋:
「うーん。分からないですね。ゲートに移動する様子は、生身の二人が泉に飛び込んで情報分解。
グリフという永遠の青空の中でなんかきゃっきゃうふふやってる、かな……」
戯言屋:
「あとは、なんか惑星の丸みが分かるぐらいの高さまで飛んでるとか」
桜子:
「そうですか・・・・」
桜子:
「せめて、正確な距離が分かれば・・・」
戯言屋:
「ずっとずっと落ち続けてる感じで。 ……正確な距離、ですか」
戯言屋:
「ああ、なんかすぐに1年ぐらい経過してますね。あっちの感覚で」
桜子:
「主観は意味がないんです。風景も」
桜子:
「時間がかかる理由が、例えばゲートがとじているせいだとか、であれば、実は凄く近い可能性もあります」
戯言屋:
「ああ、その泉のゲートなら今は閉じてます」
桜子:
「いいえ。移動する前に400年かかるといっていたから、今閉じるは関係ない……」
芝村:
桜子は目を輝かせた。
戯言屋:
(おや?)
芝村:
桜子はゲーマーの顔をしている。大人しい小学生ではなく、
芝村ゲームを戦い抜いてきたゲーマーの顔だ。
桜子:
「情報が足りてませんね。今ここで、判断するのは危険です」
戯言屋:
「なるほど。分かりました」
戯言屋:
「では、いきなり妙なことを聞いたりお願いしたりしてしまったお詫びということで、これをどうぞ」
https://feebleclan.seesaa.net/article/200711article_12.html
桜子:
「情報が公開されているなら、情報を公開することが出来るだけの反射があったということです。
誰かが情報を受け取ったということです」
戯言屋:
「ああ、そういえば宰相府が動いてる、というような情報もありましたね。そういえば」
桜子:
「情報を受け取ったのは誰かしら、本人達以外で、泉にいて、何かした人たちがいるはずです」
桜子:
「調べて、くれませんか?」
<調べて、くれませんか?>
戯言屋、裏でゲームログ確認中。
お気に入り登録していて良かったという話である。
戯言屋:
「泉の調査をした人なら、海法さんとS43さんと風理礼衣さんと、高原鋼一郎さんに、劔城 藍さん、黒崎克耶さん、だったかな」
芝村:
桜子は微笑んだ。
桜子:
「その人たちは、何かしましたか?」
戯言屋:
「函の中の戦士ゲームで、泉のコインを操作しましたと思います。で、封印し直した、かな」
桜子:
「封印しなおしたら、ゲートはとじて、閉じ込められます」
桜子:
「・・・」
戯言屋:
「あっちに二人が移動してから、封印した、は関係ないか……」
戯言屋:
「あのゲートは、暁ゆかりさんが関係している、というのは?」
桜子:
「それか」
桜子:
「それですわ。一度封印をといて、また封印した。その間に二人は通り抜ける」
桜子:
「距離は短い。でも楕円軌道で離れていくんだ」
戯言屋:
(黙って様子を見ています)
芝村:
桜子は顔をあげてにこっと笑った。
桜子:
「行きましょうか」
戯言屋:
「はい、いきましょう。八重咲さんについて知りたいですしね」
戯言屋:
「ああ。自由号とか必要そうなら、フィーブル藩国から転送してもいいかもです」
桜子:
「七海ちゃんとポイポイダーを集めてください。夜明けの船も」
/*/
芝村:
はい。時間です。お疲れ様でした。
戯言屋:
お疲れ様でしたー
戯言屋:
なんとかなった系の終わり方でしたねー。
芝村:
まだわからんよ。
戯言屋:
ふむふむ。
芝村:
七海、ポイポイダー、夜明けの船。
戯言屋:
あと八重咲さんで、小笠原に集合、という感じですか?
芝村:
そだね。
芝村:
普通にやると凄いマイルだ
戯言屋:
ふうー。まあとりあえず次の繋ぎとしては何とかなった、かな。
戯言屋:
というか、予備知識詰め込む時間が無くて、もう八重咲さんお願いしますな感じでした(笑)
芝村:
まあ。船に関しては文句なく世界最強のキャラだ
戯言屋:
よしよし。良かった良かった。
あー、それにしても桜餅渡すタイミング悪かったなあ(笑)
芝村:
桜子はゲームのためならあらゆるものをスルーするよ。
<桜子はゲームのためならあらゆるものをスルーするよ>
この発言、ひょっとしたらヒントだったのかも知れない。
まあ後の祭りではあるのだが。というか戯言屋の初小笠原ゲーム終わって安心してる感がもう(涙)
戯言屋:
ええ、もうそんな感じはしてたんですが、まあ、甘い物でも食べて、な感じでした。
というわけで、今日はありがとうございましたー
芝村:
はい。
芝村:
評価は+1+1
芝村:
秘宝館には1・1で頼めます。
芝村:
ではー
戯言屋:
はい、了解です。ではー
<このお話の続き>
このゲームで、戯言屋はかなりの大ポカをしていた。
それは、八重咲桜子がどういう人物なのかを、掴み切れなかったことである。
よくよく考えれば、スピリチアダンス知ってる海法さんあたりに聞いておけば良かったのかも知れない。
後日に行われた越前藩国の小笠原ゲーム、冒険艦による蝶子藩王とヤガミ救出作戦。
そのゲームで戯言屋は、ある意味、かなり悔しい思いをすることになるのであった。
フィーブル藩国摂政、戯言屋は、初めての小笠原旅行に出掛けることにした。
旅行に行く相手は、今は公開されていない無名世界観の物語のひとつ『スピリチアダンス』に登場する小学生にして冒険艦の艦長、八重咲桜子である。
どんな子だろうとテンダイスブログや越前藩国の旅行に出てた八重咲桜子の情報収集をして、スピリチアダンスに興味を持った戯言屋。そうだ、せっかくだし本人にいろいろ聞いてみようと考えた。スピリチアダンスを知っている人は少なそうだし、特集ということでインタビューしてしまおうという話である。なんだか面白そうだなあ、と思いながら、ついに旅行当日がやって来た。
開始2時間前、連絡が入った。
レンジャー連邦の蝶子藩王がパーフェクトワールドに行って帰ってこれないらしい。しかし八重咲桜子の冒険艦夜明けの船ならばそこに移動できるから、出来るならお願いできないかな? という話である。
初めてで会ったこともない八重咲さんにお願いするというのは結構レベル高いのではないだろうかと戯言屋は思ったのだが、フィーブル藩国の国是的にはやらないのもおかしな話であり、まあ話してみて情報収集だけでも出来れば収穫である。というわけで、戯言屋の初めての小笠原旅行が始まるのであった……
戯言屋:
芝村さん、こんばんはー。
小笠原ゲームを遊びに来ました戯言屋です。
芝村:
3分ほど待ってください。記事をどうぞ
戯言屋:
はい。記事はこちらになります。
http://cwtg.jp/ogasawara/wforum.cgi?pastlog=0001&no=181&act=past&mode=allread#225
●小笠原ゲーム
【予約者の名前】1600307:戯言屋:フィーブル藩国
【実施予定日時】2007/11月/20日 24:00~01:00
【ゲームの種別】小笠原ゲーム
【イベントの種別:消費マイル】
・ミニイベント(1時間):10マイル
【召喚ACE】
・八重咲桜子:藩国滞在:0マイル
【合計消費マイル】計10マイル
【参加者:負担するマイル】
・1600307:戯言屋:フィーブル藩国:仮入学(初):10マイル
芝村:
イベントをどうぞ
戯言屋:
昼休みでお願いします。
芝村:
はい。2分ほどお待ちください
/*/
芝村:
昼休みの鐘がなっています
芝村:
教室がさわがしくなってきたね
戯言屋:
(さてさて、うまくいくかな……おや?)
戯言屋:
どんな様子か見てみますー
芝村:
普通だよ。皆食事したり、だべったりしている。
戯言屋:
なるほど。八重咲さんはどこにいますか?
芝村:
ここにはいないね。
戯言屋:
おや。ではそのへんの生徒に聞いてみます。
戯言屋:
「えっと、八重咲桜子さんって、どこにいるか分かりますか?」
芝村:
誰もそんな生徒は知らないといってるねえ。
戯言屋:
あれえー。
芝村:
貴方はあれー。と思った
芝村:
あ。あぶった
戯言屋:
(笑)
戯言屋:
「綺麗な黒い髪の、小学生くらいの可愛い女の子なんだけど。どう?」
生徒:
「ひょっとしたら、小学校じゃない?」
戯言屋:
「あー。そりゃそうだね。うん、ありがとう。そっち行ってみるよー」
戯言屋:
というわけで、小学校いきますー
芝村:
小学校も昼休みだね。
芝村:
早食いの生徒が既に校庭に出ている。遊んでるね。
戯言屋:
八重咲さんはいますか?
芝村:
いないように見える。
芝村:
学校内にはいるかい?
戯言屋:
そうですねえ。とりあえず学校の関係者の方と会話して、フィーブル藩国の摂政の人が呼んでると伝えて貰えますか?
芝村:
はい。
芝村:
すぐに小学生の名札をつけた桜子が出てきたよ。
戯言屋:
「あ、八重咲さん。すみません。いきなり呼びつけてしまって」
桜子:
「こんにちは。お元気ですか?」
戯言屋:
「ええ。こんにちは。はじめまして。戯言屋という者です」 (笑ってみます)
桜子:
「いえいえ。藩王さまからはうかがってますわ。はじめまして」
戯言屋:
「そうでしたか。実はですね、少し八重咲さんにお願いがありまして」
戯言屋:
「少し時間のほう、大丈夫ですか?」
桜子:
「はい。給食は今しがた終わりましたから」
桜子:
「そこのベンチにでも、なんでしょう?」
戯言屋:
では八重咲さんが座った後、ベンチに座ります。
戯言屋:
「実はですね。今度、うちの藩国で八重咲さんの特集をやろうと思いまして」
芝村:
桜子は首をかしげた。
戯言屋:
「ああ、つまり、八重咲さんがどんな人なのか、いろいろ教えて欲しいということですよ」
戯言屋:
「それでインタビューとか、いろいろお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」
桜子:
「はい。それでしたら。あ、でもキャラクターとプレイヤーは別ですよ?」
<キャラクターとプレイヤーは別ですよ?>
スピリチアダンスは、アイドレスの次のゲームらしい。詳細不明。
恐らく、八重咲桜子はそのゲームのプレイヤーなのだろう。
アイドレスのキャラクターが白のオーケストラに参加してるような感じだと思われる。
戯言屋:
「ははは、それはもう。で、まず質問なんですが……」
戯言屋:
「八重咲さんって、正義の味方ですか?」 (ちょっと真面目な表情で)
桜子:
「うーん。私、女の子ですから」
芝村:
桜子は少し笑った。
桜子:
「好きな人が、正義じゃなかったら、それはもう、悪の味方になります」
戯言屋:
「なるほどなるほど……」
戯言屋:
「で、今はどちらでもない、ですか?」
芝村:
桜子はちょっと照れた。
桜子:
「七海ちゃんは、気紛れだし」
戯言屋:
「ふむふむ。うーん、じゃあ難しいかな……」
戯言屋:
「実はですね。正義の味方さんなら、少しばかりお願いをしようと思ってたんですよ」
桜子:
「何を、ですか」
戯言屋:
「まあ、いきなりな話で本当にあれなんですけどね。えーと」
戯言屋:
「そのですね、蝶子藩王とヤガミさんという方が、行方不明の日向さんを探しにパーフェクトワールドに行ったらしいんですが、帰り道の泉のゲートが無くなってしまったらしくて。それでフィーブル藩国経由で、八重咲さんの冒険艦で何とか三人を回収できませんか、というお話が来てるんです」
桜子:
「まあ。神聖同盟みたいなことを言うのね」
<神聖同盟みたいなことを>
神聖同盟とは、セプテントリオンと敵対関係にある世界移動組織のひとつ。
無名世界観の正義の味方な世界移動者や組織はこの神聖同盟に所属していると思われる。
桜子:
「座標はわかりますか?」
戯言屋:
「座標、ですか? 少し分からないですね。
泉のゲートというのがあったらしいのですが、無くなってしまったらしいですし」
桜子:
「難しいですね……」
戯言屋:
「魔法で作られたゲートらしいです。
泉の中に落ちているコインで開いていた、というようなことは聞いたんですが」
桜子:
「お急ぎであれば、時間はあまりないでしょうし。何度も航海するチャンスがない……」
桜子:
「ゲートがあるということは一定距離内だとは思いますけど、それだけでは・・・」
戯言屋:
「ああ、そうそう。帰ってくるのに400年かかるとか、聞いたような?」
桜子:
「400光年先か……ベクトルが分からないのが困りましたね」
戯言屋:
「なんか、世界が一周するまで戻れない、とかも聞きましたね」
桜子:
「楕円軌道の世界……離れつつあるとして、最接近距離はもっと短い・・・」
戯言屋:
(とりあえず黙って様子を見ています)
桜子:
「でも、400光年の距離でのゲートなんて存在しない。なんだろう。何か大事な・・・」
桜子:
「往復で200光年でも長すぎる」
桜子:
「それ、どういう理由で400年掛かるか、わかりますか?」
桜子:
「大事なことなんです」
戯言屋:
「む。えーと、ちょっと待って下さいね……」
芝村:
桜子はおとなしく待っている
<ちょっと待って下さいね>
戯言屋、裏でゲームログ確認中。
というか世界構造系はさっぱりの人間であった。
戯言屋:
「うーん。分からないですね。ゲートに移動する様子は、生身の二人が泉に飛び込んで情報分解。
グリフという永遠の青空の中でなんかきゃっきゃうふふやってる、かな……」
戯言屋:
「あとは、なんか惑星の丸みが分かるぐらいの高さまで飛んでるとか」
桜子:
「そうですか・・・・」
桜子:
「せめて、正確な距離が分かれば・・・」
戯言屋:
「ずっとずっと落ち続けてる感じで。 ……正確な距離、ですか」
戯言屋:
「ああ、なんかすぐに1年ぐらい経過してますね。あっちの感覚で」
桜子:
「主観は意味がないんです。風景も」
桜子:
「時間がかかる理由が、例えばゲートがとじているせいだとか、であれば、実は凄く近い可能性もあります」
戯言屋:
「ああ、その泉のゲートなら今は閉じてます」
桜子:
「いいえ。移動する前に400年かかるといっていたから、今閉じるは関係ない……」
芝村:
桜子は目を輝かせた。
戯言屋:
(おや?)
芝村:
桜子はゲーマーの顔をしている。大人しい小学生ではなく、
芝村ゲームを戦い抜いてきたゲーマーの顔だ。
桜子:
「情報が足りてませんね。今ここで、判断するのは危険です」
戯言屋:
「なるほど。分かりました」
戯言屋:
「では、いきなり妙なことを聞いたりお願いしたりしてしまったお詫びということで、これをどうぞ」
https://feebleclan.seesaa.net/article/200711article_12.html
桜子:
「情報が公開されているなら、情報を公開することが出来るだけの反射があったということです。
誰かが情報を受け取ったということです」
戯言屋:
「ああ、そういえば宰相府が動いてる、というような情報もありましたね。そういえば」
桜子:
「情報を受け取ったのは誰かしら、本人達以外で、泉にいて、何かした人たちがいるはずです」
桜子:
「調べて、くれませんか?」
<調べて、くれませんか?>
戯言屋、裏でゲームログ確認中。
お気に入り登録していて良かったという話である。
戯言屋:
「泉の調査をした人なら、海法さんとS43さんと風理礼衣さんと、高原鋼一郎さんに、劔城 藍さん、黒崎克耶さん、だったかな」
芝村:
桜子は微笑んだ。
桜子:
「その人たちは、何かしましたか?」
戯言屋:
「函の中の戦士ゲームで、泉のコインを操作しましたと思います。で、封印し直した、かな」
桜子:
「封印しなおしたら、ゲートはとじて、閉じ込められます」
桜子:
「・・・」
戯言屋:
「あっちに二人が移動してから、封印した、は関係ないか……」
戯言屋:
「あのゲートは、暁ゆかりさんが関係している、というのは?」
桜子:
「それか」
桜子:
「それですわ。一度封印をといて、また封印した。その間に二人は通り抜ける」
桜子:
「距離は短い。でも楕円軌道で離れていくんだ」
戯言屋:
(黙って様子を見ています)
芝村:
桜子は顔をあげてにこっと笑った。
桜子:
「行きましょうか」
戯言屋:
「はい、いきましょう。八重咲さんについて知りたいですしね」
戯言屋:
「ああ。自由号とか必要そうなら、フィーブル藩国から転送してもいいかもです」
桜子:
「七海ちゃんとポイポイダーを集めてください。夜明けの船も」
/*/
芝村:
はい。時間です。お疲れ様でした。
戯言屋:
お疲れ様でしたー
戯言屋:
なんとかなった系の終わり方でしたねー。
芝村:
まだわからんよ。
戯言屋:
ふむふむ。
芝村:
七海、ポイポイダー、夜明けの船。
戯言屋:
あと八重咲さんで、小笠原に集合、という感じですか?
芝村:
そだね。
芝村:
普通にやると凄いマイルだ
戯言屋:
ふうー。まあとりあえず次の繋ぎとしては何とかなった、かな。
戯言屋:
というか、予備知識詰め込む時間が無くて、もう八重咲さんお願いしますな感じでした(笑)
芝村:
まあ。船に関しては文句なく世界最強のキャラだ
戯言屋:
よしよし。良かった良かった。
あー、それにしても桜餅渡すタイミング悪かったなあ(笑)
芝村:
桜子はゲームのためならあらゆるものをスルーするよ。
<桜子はゲームのためならあらゆるものをスルーするよ>
この発言、ひょっとしたらヒントだったのかも知れない。
まあ後の祭りではあるのだが。というか戯言屋の初小笠原ゲーム終わって安心してる感がもう(涙)
戯言屋:
ええ、もうそんな感じはしてたんですが、まあ、甘い物でも食べて、な感じでした。
というわけで、今日はありがとうございましたー
芝村:
はい。
芝村:
評価は+1+1
芝村:
秘宝館には1・1で頼めます。
芝村:
ではー
戯言屋:
はい、了解です。ではー
<このお話の続き>
このゲームで、戯言屋はかなりの大ポカをしていた。
それは、八重咲桜子がどういう人物なのかを、掴み切れなかったことである。
よくよく考えれば、スピリチアダンス知ってる海法さんあたりに聞いておけば良かったのかも知れない。
後日に行われた越前藩国の小笠原ゲーム、冒険艦による蝶子藩王とヤガミ救出作戦。
そのゲームで戯言屋は、ある意味、かなり悔しい思いをすることになるのであった。